An exhibition of works 30th anniversary of the school's opening will be held in Paris

2026年9月18日・19日の2日間、フランス・パリのフランス国立園芸協会(SNHF)にて開催された作品展に出品いたしました

教室開校30周年という節目に、初めて海外で作品を発表する貴重な機会となりました

日本で何度も試作を重ね、本番では約2時間をかけて作品を仕上げました

フランスをはじめ、世界各国の先生方とともに作品を展示できたことを、大変光栄に思っております

開催場所

フランス国立園芸協会(SNHF: Société Nationale d'Horticulture de France)は、1827年に創立された歴史ある非営利の園芸団体です

場所は 84 Rue de Grenelle, 75007 Paris, にあり、近くにバス停や地下鉄の駅も複数あり、とても便利なところでした

開催日

2026年9月18日~19日 

入場料

8ユーロ1480円(1€185円換算時)

作品名

「パリの印象~アール・ヌーヴォー~」

美しいパリの街並みを花で表現しました

コンセプト

アールヌーヴォーの彫刻や家具に見られる立体的なデザインは、アイアン(鉄)などの硬い素材を用いながら、しなやかで柔らかな印象を生み出すことが特徴です

その特徴を植物で表現するため、アンスリウムやニューサイランの線と面という直線的なラインから、アシンメトリー(非対称)な曲線を作り出しました

植物だけではアールヌーヴォー特有の流れるようなラインを完全に表現することが難しいため、ゴールドのワイヤーを用いて曲線を描き、デザインにアクセントを加えました

使用花材

アンスリウム(テラ)
ニューサイラン
マルバルスカス
ゴールドワイヤー

artnouveau1
タイトルは「パリの印象~アールヌーヴォー~」 線的な花材で、流れるようなラインを作っていきます
平面的にならないように立体的に前後に奥行きも出しました

フランス国立園芸協会の入り口!

SNHF Paris2 SNHF Paris1
作品を飾る会場はこの一階です 入り口には当日このような案内がありました

 

アールヌーヴォーとは

アールヌーヴォーは、19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に広まった芸術・デザイン様式です

植物や花、つるを思わせる、しなやかで流れるような曲線を取り入れたデザインが大きな特徴で、建築や家具、ポスター、ガラス工芸など、さまざまな分野で用いられました

代表的な芸術家として、フランスのエミールガレやラリック、ベルギーのヴィクトル・オルタ、スペインのアントニ・ガウディ、オーストリアのクリムトなどが知られています

パリのアールヌーボー建築3選

1)カステル・ベランジェ(Castel Béranger)はパリ16区にある歴史的な集合住宅で、19世紀末のアール・ヌーヴォー建築を代表する作品のひとつです
建築家 エクトール・ギマール の初期の代表作です
「カステル・ベランジェ」はベランジェさんという方の城という意味で、アール・ヌーヴォーと芸術的前衛の象徴となり、のちに作曲家のドビュッシーや詩人のヴェルレーヌが入居することになりました

2)オテル・ギマール(Hôtel Guimard建築家 エクトール・ギマール自身が1909年に自邸として設計・居住した歴史的建築です
窓やバルコニーに植物のような曲線の装飾が施されています

3)ポルト・ドーフィヌ駅の入口(Porte Dauphine)16区にあるギマールがデザインしたパリ地下鉄の入口で
植物の茎や花を思わせる鋳鉄とガラスの屋根が特徴です
1899〜1904年に約380基が作られ、現在残っているものは限られています

ギマールがデザインした建築に当初は賛否があったところなどは、スペイン・バルセロナのサグラダファミリアで有名なガウディの建築物などにも通じるところがあり、とても感慨深いものでした

パリの歴史 19世紀末

面白いのが1889年~1900年、パリではわずか11年の間に

1889年:エッフェル塔完成+第4回パリ万国博覧会

1890年頃:アール・ヌーヴォーが本格的に発展

1900年:アール・ヌーヴォー最盛期+第5回パリ万国博覧会

となっており19世紀末のパリが、急速に「近代都市」へ変わっていった時期ですね
この頃のヨーロッパにとても興味があります

総評

教室開校30周年という節目に、初めて海外、そして憧れのパリで作品を展示することができたことは、私にとって花人生の集大成ともいえる、感慨深く思い出に残る出来事になりました
フラワーデザインを学び始めた頃は、花の型や色合い、植物の種類など、基本を一つひとつ学びました
そこから、色彩の割合、素材や質感の組み合わせ、リボンやラッピング、季節の行事など、少しずつ学びを深めていきました

教室を始めて10年を過ぎた頃からは、さらに世界へ目を向けるようになりました
各国のフラワーデザインの違い、文化や歴史、世界の絵画、建築、宝石など、さまざまな芸術から多くのインスピレーションをいただきました
英語だけでなく、フランス語やドイツ語などの言葉にも、デザインを通して触れるようになりました

フラワーデザインを学ぶことが、こんなにも広い世界につながっていくとは、始めた頃には想像もしていませんでした
大学を卒業してからも学び続け、新しい世界に出会うことは、とても楽しく、人生を豊かにしてくれるものだと感じています

今回の作品展を通して、これまでの30年を振り返るとともに、これからも花とともに学び続けていきたいという新たな気持ちになりました

 

作品展の準備から開催まで関わってくださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます

フランスパリ郊外のランジス市場見学や、作品展のオープニング、夜の晩餐会、ほかの先生方の作品などは後日アップいたします。お楽しみに!

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