ビクトリーブーケ

オリンピックの花束

前回2016年のブラジルのリオオリンピックで花束を渡すことがなくなったことから、東京オリンピックでまた花束が渡されるかどうか、その存在自体が危ぶまれてました。

無事にTokyo Olympicでまた渡されることになってよかったです。

1984年のアメリカのロサンゼルスオリンピックからメダリストにビクトリーブーケが渡されるようになりました。

 

2020TOKYOオリンピックの花束の材料

ひまわり(宮城県産)

リンドウ(岩手県産)

トルコキキョウ八重咲き(福島県産)

ハラン(東京都産)

ナルコラン(福島県産)

ミライトワ(青いキャラクター)

リボン

です。

 

2020TOKYOパラリンピックの花束

バラピンク(宮城県産)

トルコキキョウ八重咲き(福島県産)

ハラン(東京都産)

ソメイティ(ピンクのキャラクター)

ピンクのリボン

です。

 

主に東日本大震災の被災地の地域の花が使ってあります。

宮城県のひまわりは採用が決まってから小さなひまわりを作るために何度も研究が繰り返されたそうです。

花束に使われているひまわりは約7cmほどの小ぶりのものです。

 

岩手県といえばリンドウ。日本のリンドウの生産の半分以上は岩手県産のもの。今日購入した白いリンドウも岩手県と書いてありました。

 

福島県産のトルコキキョウ。福島県全体で生産を進めています。八重咲きで明るいグリーンです。トルコ桔梗は、茎が細くて花が大きいものだと倒れやすいため、購入の時は茎が太いものがおすすめです。

 

宮城県のピンクのバラ。パラリンピックではヒマワリの代わりに入ります。

 

暑い夏に開催されるので、暑くても長持ちする花というのが前提で選ばれたのだと思います。バラは花束の中心に入ってしっかり周りの花に支えられています。

 

花束の制作

東北の15度に設定された低温庫で行われ、オリンピック・パラリンピックを合わせて5000個が作られオリンピック会場にその都度運ばれるそうです。

茎は今までのビクトリーブーケはそのままむき出しのが多かったのですが、今回は保水がされています。

ビニール袋の中にゼリー状に固めた水が入っていて、より長持ちするように工夫されており、長く綺麗な状態を保つことができるそうです。日本ならではですね。

 

個人的に大好きだったのは、2012年のロンドンオリンピック。4色のバラとラベンダー、ミント、ローズマリーなど「香り」を重視していました。

色彩ももちろんきれいでしたが、持ってみないと分からない花の香りの癒す力に焦点を当てたVictory Bouquet。見ただけでは分からないメダルを取った選手だけが分かるアロマ効果に、さすがイギリス!花を愛する国だなあ、と感動しました。

 

ちなみにオリンピック委員会にブーケの写真を掲載していいか、直接メールでお尋ねしたところ、知的財産権の保護の観点から、ブーケの写真を掲載しないようやんわりお返事が来ました。

 

メダルとともに渡されるこの2020東京ビクトリーブーケが、キャラクターと花を一緒に渡す、という今後のオリンピックの花束の新しい標準になるかもしれませんね。花束を作る際は、ぜひクイックディップを使ってほしいものです。

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